あなたの街は安全ですか?
「割れた窓理論」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
1つの建物の窓ガラスが割られたまま放置されていると、建物が管理されていないと認識され、内部は荒らされていき、建物そのものが犯罪の温床になります。そうなると市民は建物に近づかなくなり、さらに強盗や重犯罪が発生し、地域全体の治安が悪化していきます。
この悪循環こそが「割れた窓理論」です。
ニューヨークのジュリアーニ元市長は、この理論を取り入れて徹底的に「軽犯罪」の撲滅に取り組み、わずか5年で犯罪都市の汚名を返上したとして知られています。
つまり、各家庭での"防犯"が社会全体の犯罪撲滅につながるのです。
知っておくべき泥棒の手口
ピッキング工具は誰でも手に入る
元々ピッキングとはカギをなくしたりした際に鍵屋さんが開錠する技術ですが、今では空き巣技術の代名詞のようになってしまいました。
実は、ピッキングの工具は誰でも買うことができ、購入する際の条件もありません。どこに泥棒が潜んでいるかわかりませんので、ピッキング対策は万全にしておくことをお勧めします。
隠した合鍵は見つかると思え
郵便受けの中や植木鉢の下などに鍵を隠してはいませんか?
「隠してあった合鍵で侵入された」ケースは全体の約1%ですが、これは「ピッキングで侵入された」ケースとほぼ同じ割合です。戸締りされていない窓を探すように、合鍵探しも泥棒にとってごく自然な行動なのです。
こんなところにも注意!
最近では「サムターン回し」や「カム送り」といった手口も増えています。
サムターン(ドアの内側にあるつまみ)回しとは、扉に小さな穴を開けて特殊な工具を差し込み、内側のサムターンを外側から回して解錠するという悪質な方法です。
カム送りは、鍵穴を囲うシリンダーカバーを引っ張って浮かせ、隙間から針金などで錠内部の「カム」を動かして開錠する手口です。
防犯Q&A
- 鍵を紛失したり盗難に合ったりしたときはどうすればいいですか?
- 鍵を落としたり盗まれたら、合鍵を作るよりも大至急カギ(シリンダー)を交換しましょう。
- 泥棒が心配です。
窃盗犯は侵入に5分以上かかるような家だと、諦めるか最初から侵入しようとしないというデータがあります。防犯対策ではこの「5分以上」を目安にカギの選定をすることが基本です。
当社ではお客様の家や倉庫、店舗など、環境に合わせて最適な防犯対策をご提案いたします。お気軽にご相談下さい。- サムターン回しによる被害が出ているらしいけど…
- サムターン回しとは、扉に小さな穴を開けて特殊な工具を差し込み、サムターンを外側から回して解錠するという悪質な方法です。
サムターン回し対策の部品や、サムターン対策が施された補助錠の取付をお勧めいたします。
- 扉に穴などを開けたくないのですが、簡単にできる防犯対策はありますか?
- はい、穴を開けずに施工できるタイプの商品もございます。
お客様のご要望に応じた防犯システムをご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。 - 古いタイプの鍵だと安全性は低いですか?
- 古いギザギザしたタイプのものは、ピッキングで最も狙われやすいといわれています。
交換する際はディンプルキーなどの防犯性の高い鍵にした方が良いでしょう。また、補助錠をつけるなど、防犯意識の高さをアピールすることも良い対策になります。